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人生最大の思い出

波照間島vodafoneが使えない。他の人は送迎車で宿に向かうが、僕は港の公衆電話でフェリーと飛行機の予約をしてから歩いて行く。
宿のおばちゃんと再会。どうやら覚えててくれたみたい。
今日は僕を入れて男6人が宿入り。同じ静岡出身のS君とニシ浜に行く。天気がいまいちだ。
宿に戻って売店に行ったりする。みんなすぐに打ち解ける。
夕飯はおばちゃんが作ってくれたものや、みんなで持ち合ったりして食べる。
明日はK君の誕生日。ニシ浜でカウントダウン。その後宿に戻り、無謀なことに、僕とK君とHさんで南十字星を見に歩いて日本最南端まで行くことに。
外灯がなく真っ暗な中、懐中電灯の明かりを頼りに目指すは日本最南端。いや、南十字星だ。
向かう途中、僕は一人であれが南十字星だよ、とかはしゃいでる。
看板通りに向かったが、何か遠回りしてるような・・・
やっとこさ最南端の広場に着く。
南十字星についての情報を集めて来なかったので、どれがそうなのか、今見えてるのかどうか分からない。K君が携帯のウェブで調べてる。Hさんはさっきデジカメで撮った、マンホールに書いてある南十字星を確認しようとしてる。
2月にプラネタリウムで見た南十字星はどんな感じだったっけ?右上がり?縦が長い、横が長い?全然思い出せない。
2月には、確か3時頃一番高く上がるって観測タワーのお兄さんが言ってたなぁ。
3人であれじゃない?これじゃない?とか言いながら空を眺める。もう最高!
かなり疲れてて、休憩所みたいな所で寝っころがる。寒い、寒い。
今日は月があるから、あまり星が明るく見えない。
4時半頃、月が沈んであたりは怖いほど真っ暗。懐中電灯だけが頼り。
南十字星は分からなかったけど、その真っ暗な暗闇の中で見る星は明るく輝いている。一生の思い出。男3人で感動を分かち合う。
5時頃が星のピーク。ここは日本の西だから、日の出は遅い。
K君は今日が二十歳の誕生日。最高のバースデー・プレゼントだね。
最後は記念撮影会。懐中電灯がなければ写真も撮れない。最高の思い出だから、何枚も何枚も撮る。
6時頃だったか、宿へと戻りだす。疲れはピークで足を引きずってる。今日は一日どうなるのだろう?K君は今日石垣に帰って石垣をドライブするらしい。おいおい、大丈夫か?
まあ運転はK君の連れのT君がするらしいが・・・
くたくたになりながら、宿への長い道のりを歩く。疲れは極限状態だけど、あの感動があるから歩ける。
7時頃だったか、宿に戻り布団にもぐりこむ。